Peace Of Mind

稲葉浩志 Peace Of Mind歌詞
1.おかえり

作詞:稲葉浩志
作曲:稲葉浩志

笑っておかえりなさい オミヤゲは今度でいいから
太陽に 灼かれながら
ともに いさぎよく いきましょう

何が起きるか?見当もつかないよ
ほらひびいてる 警告のベル

昔も今も それはいっしょだろう
この星の現状 どこだって戦場

眠る前には あなたを想うよ

笑っておかえりなさい オマモリはカバンに入れて
雨には うたれながら
ともに いさぎよく いきましょう

誇りをもち 動く人たちよ
口あけるのは 命がけのドア

その愛情が ちゃんと伝わりますように
とびこんでく人 はなれて見てる人

写真のあなたは 優しすぎる顔

笑っておかえりなさい オミヤゲは今度でいいから
太陽に 灼かれながら
ともに いさぎよく いきましょう
ともに さりげなく 力強く


2.Wonderland

作詞:稲葉浩志
作曲:稲葉浩志

ねぇ 扉を閉ざして そこから動かないのは
臆病者のやることだと 信じて疑いもしなかったんだよ
君を変えてやろうなんて はずかしく思いあがり
まるで天国かどこかに 導くように話しかけていた

顔を見るたび あせっていらいら
見当違いの使命感を抱いて
いったい僕はナニサマなんだ
ああ ほんとに馬鹿みたい

せっせと他人を哀れむ 僕を哀れむだろ?

思い出すたび 不思議な気がして
幸せがなんだかわかんなくなって
信じてたものが意味を亡くす
何か言おうとしてたの?

OH La La La
うらがえしの世界をごらんなさい
勇気があるなら
しがみつくのも 手を離すのも
あっというまの Wonderland

OH La La La
うらがえしの世界をごらんなさい
勇気があるなら
影は光に 醜さは美しさに
パッと変わる Wonderland

僕がいつか捨てた ガラクタを磨いて
ぴかぴかのそいつを抱いて
君はただ笑ってる フツーに笑ってる


Wonderland (奇境)

喂 關上門 站在那不動的是
膽小鬼 這我從沒懷疑過
但是突然很難為情 想起要改變你
宛如想要引導你到天國 我開始對你講

每當我看到你的臉 總是坐臥不寧
抱著沒有必要的使命感
我到底算什麼呢
啊 真像傻瓜一樣

你一定可憐別人 也可憐我對嗎?

每當我想起 總覺得不可思議
變得糊塗不知什麼是幸福
原本相信的都沒有了意義
真不明白自己到底想要說什麼?

OH La La La
來看看這個顛倒的世界
如果你有勇氣
終於得到的 還是已經放棄的
都只存在於瞬間的 Wonderland (奇境)

OH La La La
來看看這個倒錯的世界
如果你有勇氣
陰影變光明 醜陋變美麗
會在瞬間發生的Wonderland (奇境)

你磨光了 不知是何時被我丟棄廢品
然後抱著閃閃發光它
在那裡微笑 像往常一樣微笑著


3.THE RACE

作詞:稲葉浩志
作曲:稲葉浩志

秋空の下でみんなで並んで 位置についてよーいドンを聞いて
始まったレースは 今も脈々と続いてる

何を競い 誰と争う?
数字に縛られ なぜかムラムラ
何位になれば 君は振り向いてくれるの?

走れよ走れ 無様に煌めいて
誰にも見えないあの白いテープを切ろう見事に
転べよ転べ 泥にまみれ綺麗になれ
笑って目指そう 今世紀最強の木偶の坊

上でもよろしい 下でもよろしい 真ん中もよろしい
おのれ自身をCHASE 汗だくのFACE とこしえのRACE

気づいた頃からかばんに入ってた あのものさしは何なんだろう
誰もがそいつではかられて 順番が決まる

勝ち組なの? 負け組なの?
っていうか人生それだけしかないの?
そのむなしさを 時間でまぎらわすのはそろそろ無理

走れよ走れ 無様に煌めいて
誰にも見えないあの白いテープを切ろう見事に
描けよ描け その心に映るもの
迷わず手にした色を派手に塗りたくりゃいい

前でもよろしい 後ろもよろしい まんまでよろしい
自分だけのACE 見つけてEMBRACE 見逃さないで

上を目指し その先にはどんな世界があるというのでしょう
そのさみしさを ごまかしても 人はどこにも行けない

走れよ走れ 無様に煌めいて
誰にも見えないあの白いテープを切ろう見事に
転べよ転べ 泥にまみれ綺麗になれ
笑って目指そう 今世紀最強の木偶の坊

上でもよろしい 下でもよろしい 真ん中もよろしい
おのれ自身をCHASE 汗だくのFACE とこしえのRACE


4.正面衝突

作詞:稲葉浩志
作曲:稲葉浩志

絶対真実の瞬間 タネもシカケもありゃせんぞ
むきだしのボク キミが包んで
イガミアイ続く未来 でもこの本能はみんな同様
愛より前の時代にさかのぼれ

一つになりたいと願えど 叶わぬきりのない思い
限りなく近づいてゆきたい 濡れて光るゲートに

正面衝突 正面衝突
避けられない運命
Show me the way Show me the way
これこそ自ら望んだGoal

生命の神秘 慾望の倫理 摩擦係数の妙
螺旋を描いて 頭から突っ込んで
スピードあげるニモツはおろす 弱点をさらす
このときばかりは 偉大な冒険者

一つになりたいと願えど 叶わぬきりのない思い
真っ白な道の真ん中に キミが立っているのが見える

正面衝突 正面衝突
避けられない運命
Show me the way Show me the way
これこそ自ら望んだ
正面衝突 正面衝突
間に合わない思考
Show me the way Show me the way
潔くその両手を離せ

正面衝突 正面衝突
避けられない運命
Show me the way Show me the way
これこそ自ら望んだ
正面衝突 正面衝突
間に合わない思考
Show me the way Show me the way
逃げ道の無い歓びに浸れ

バイバイ


5.水平線

作詞:稲葉浩志
作曲:稲葉浩志

遠い昔の星の灯の
長い旅路を想うならば
こんな涙はとるに足らない
わがままなしずくでしょう

幸い求め 災いから逃れられないのは
この心が あの水平線のように 完璧な美しさじゃないから

おねがい どこにもいかないで
風に吹かれ抱きしめあった人よ
あれはまぶしくはかない
夕陽のきらめきです

間違いだらけで愛し合い
かえす刀で切りつけあう
歴史の流れに逆らえない
はがゆさが傷にしみる

高ぶる歓びの空 深い哀しみの海
ぶつかりあう場所 そこに無限の謎 すべての答えが隠されてるの

おねがい どこにもいかないで
大切なこと確かめあった人よ
それは はげしくせつない
夕立の甘い匂い

となりにすわってほほえんで
くだらない話につきあっておくれよ
夢の中でいいから
もう少しだけそばに

おねがい どこにもいかないで
風に吹かれ抱きしめあった人よ
あれは まぶしくはかない
命のきらめきです

祈りは静かに消えてゆき
水平線はあの日のようにやわらかく
まっすぐに横たわる
とめどなくあふれる
それは永遠のBLUE


6.すべての幸せをオアズケに

作詞:稲葉浩志
作曲:稲葉浩志

月曜日の街で聞かれた
今あなたは幸せですか
歩きながら 笑って答えた
いいえ 別に

待ちあわせの場所に さあ急げ

※もういいよベイビー どうかこれ以上脅さないで
幸せじゃなきゃ不幸だなんて
こうなりゃ いっそ みんなで笑える日がくるまで
すべての幸せを オアズケに※

からめあってる 指先を包む
疑いようのない しっとり感でさえ
僕のものでも 君のものでも
誰のものでもない

時間はあくびしてる間に 消えてゆく

もういいよベイビー どうかこれ以上脅さないで
路地にあふれるのは盗賊の影
よく見りゃ ほら その中に僕もまぎれてる
飢えた顔つきで Bow wow wow

その昔 神さまが決めた巷の定理
幸福は奪いあう一個の甘いケーキ
そしてこのからくりにはまったやつら
全員同時の幸せは不可能
それでも不幸にびくつきながら
幸福を待ちわび毎日スラローム
不幸なんてものをなくすために
ここはおもいきって皆さん幸福を捨てて下さい
すべてを支配するのはコ・コ・ロ

(※くり返し)

それができたらスゲー


7.Tamayura

作詞:稲葉浩志
作曲:稲葉浩志

不細工に揺れる 心が嫌になり 自由を知りたくて
手あたりしだいに やせっぽっちの體傷つけて
一人 待ちこがれるsunrise
ただ流れだすのは ぬるい血ばかりで思わずcry
病める魂は出てきゃしない

今そこにある悲哀 今こそじっと見つめて
その正體を暴けよ

どしたら変わる? どしたら笑う?
きっと簡単なスイッチだろう
でもそれが見つからないまま
人は涙にくれる

たまゆらのLIFE たまゆらのLIGHT
時間のオリを踏みだして
燃えつきて 超微粒子になれ
そして きらきらきら 久遠の空を舞う

愛が重労働に 変わるようなシステムを 胸にインストールされて
不満を漏らしたときはもう どっぷり肩までつかってる
それこそが人生のワナじゃん

ときめきはやや卑猥 めまぐるしい胸算用
きっぱり両手をあげろよ

どしたら勝てる? あしたはどうなる?
なんて無用な気苦労
でもそれを捨てられないまま
嫉妬の炎は燃える

たまゆらのLIFE たまゆらのLIGHT
天秤の上からとびだして
くもりのない 宇宙にひとり立て
そして ぶるぶるぶる 魂の音を聞く

たまゆらのLIFE たまゆらのLIGHT
あなたとともに生きる

どしたら変わる? どしたら笑う?
きっと簡単なスイッチだろう
でもそれが見つからないまま
人は苦い涙にくれる

たまゆらのLIFE たまゆらのLIGHT
時間のオリを踏みだして
燃えつきて 超微粒子になれ
そして きらきらきら ただようがごとく 久遠の空を舞う


露水玉聲

看著醜陋的自己 從心底討厭 想體會自由
用隨手抓到東西傷害瘦弱的軀體
孤身一人 等得焦心的 sunrise(天明)
想著流動著的 只有不冷不熱的血液 忍不住cry(哭泣)
病弱的靈魂也不肯出現

就在現在 注視這一時刻的悲哀
讓我們暴露它的原形

我們怎樣才能改變自己? 怎樣才能微笑
這一定是個簡單的開關
但是找不到
所以才流淚

如露水玉聲一般的LIFE(人生) 如露水玉聲一般的LIGHT(光明)
把時間的牢籠踩在腳下
燒盡自己變成微粒
然後 閃爍著 在久遠的天空飛舞

當胸中下載了把愛變成重勞動的系統
開始抱怨時 已經淹沒了肩膀
其實這也是人生的陷阱

心慌意亂有點猥褻 走馬燈般地在心裡打著算盤
舉起雙手和這感覺一刀兩斷

怎樣才能獲勝? 明天會怎樣?
明明知道這全是白費心勞
卻無法擺脫
嫉妒的火焰在燃燒

如露水玉聲一般的LIFE(人生) 如露水玉聲一般的LIGHT(光明)
讓我們從天平上跳下
屹立在沒有雲彩的宇宙
然後 渾身顫抖 傾聽靈魂的吶喊

如露水玉聲一般的LIFE(人生) 如露水玉聲一般的LIGHT(光明)
讓我和你共生

我們怎樣才能改變自己? 怎樣才能微笑
這一定是個簡單的開關
因為找不到
才品嚐苦澀的淚水

如露水玉聲一般的LIFE(人生) 如露水玉聲一般的LIGHT(光明)
把時間的牢籠踩在腳下
燒盡自己變成微粒
然後 閃爍著 飄動著 在久遠的天空飛舞

(日文歌名是'玉聲'.日語中的」玉聲」指勾玉相嵌時發出的輕微的聲音, 比喻瞬間.
接近於中文中」露水」.在歌詞中用它比喻短暫的人生. 這裡把露水和玉聲一起翻譯到裡面.)


8.ハズムセカイ

作詞:稲葉浩志
作曲:稲葉浩志

泣いてたでしょ そんな目でしょ それは
哀しいのか 悔しいのか 分からないけれど

ねえ 知らないでしょ 自分のすごい才能を
ちょびっとだけでいいから そばに来ておくれ

ハズムセカイ ハズムココロ
キミがいるだけで ボクの世界は変わるよ
ハズムフィーリング ハズムカンバセイション
そして たまには觸れあったりしてもいいでしょ

何もかも 思い通りにはいかないことは
痛いほど 分かってるから
何もかも あきらめる前に
大切なもの見極めたいんだ まだここにいて

ハズムセカイ ハズムココロ
キミがいるだけで ボクの世界は変わるよ
ハズムアメ ハズムカミナリ
何でもかんでも シアワセのリズムに変わるよ

この浮き世で起きてること
あれこれ いろいろ 受け止めて
泣くも笑うも キミとボク次第

ハズムセカイ ハズムココロ
キミがいるだけで ボクの世界は変わるよ
ハズムカゼ ハズムタイヨウ
何でもかんでも 優しく感じてしまうよ
これがずっと続くなら それはすごいこと
このまま 朝が来るまで 一緒にいてよ


9.幸福への長い坂道

作詞:稲葉浩志
作曲:稲葉浩志

空へと向かってのびる 長い坂道のぼれば
その先に幸せがあるはずと いつか誰かに教わった

要らないものを捨てながら 汗をかいて
錆びついて悲鳴をあげる自転車をこいだんだ

ああ そして何か 素敵なことが始まる
そう 信じたんだ 遠ざかる意識の中で

君がにっこり笑いかけ また明日と手を振った
そうして一人夢から覚めた時は ただひたすら胸が痛い

揺らぎ続ける心の奥の方に
本当に辿り着きたい場所があるというのに

ああ そして何か 素敵なことが始まる
待っていたんだ はかない期待を抱いて

ああ きっといつか 素敵な日がやって来る
そう 信じたんだ 太陽に手をかざして


10.横恋慕

作詞:稲葉浩志
作曲:稲葉浩志

首すじを ちろりと 汗が這って落ちる
思わず 見とれてる 無防備な顔さらし

oh キミはアイツのもの 知ってる
でも なりふり構わん テーブル蹴っ飛ばせ

どんな罰でも 受けましょう とまらない横恋慕
見事 飲み下して見せよ きっかりハリ千本
今に落ちてゆくのは 燃えたぎる谷間

キミに飲みほされた グラスがカランと鳴り
真剣に妄想中の僕は 蒸し暑い夕方に気づく

oh 目の合う回数 不自然に
多いとはアイツも知らない 見えない糸を張れ

どんな言い訳も見つからない 明白な横恋慕
それなりの覚悟がなけりゃ この先は通せんぼ
天国と地獄はたぶん よく似たところさ

ぬけだしちゃお こんなうるさい店から 映画のように 劇的にyeah
手をとりあって 悲劇の主人公 きどって愛の逃避行

誰もが線を越えたがる 禁じ手の横恋慕
甘い香りにひかれたら 戦争のスイッチはON
世界に平和がくるのは ずっとずっと先よ

もっともっと先よ


11.SAIHATE HOTEL

作詞:稲葉浩志
作曲:稲葉浩志

夕陽に向かい みんな帰りたい でもぎっしりの高速道路
クワガタみたい ヘリは自衛隊 目の前横切り着陸體勢

ぶ厚いガラスの向こう 見えるのは無音の劇場
心臓はエレヴェイター

ボクハ待ツ じっと待つ 君の手がドアに觸れるのを
ショパンのボリュームを慎重に下げよう
恋に落ちるということは 不安まみれで過ごすこと
ろくすっぽ夜も眠れない
みんなライトをともす

ここはSAIHATE HOTEL
まぶしいSAIHATE

たばこくわえ 電話にらみ 男は送るヒミツのメッセージ
壁にもたれ たぶん待ちぼうけ 女はコーヒーを投げ捨ててった

ボクハ待ツ じっと待つ その香りが忍び込むのを
窓にうつるのは 自分の亡霊
恋に落ちるということは おおげさなドラマをつくること
ロビーの人混みをかきわけ
進む君は勇敢なsoldier

ここはSAIHATE HOTEL
まぶしいSAIHATE

街たそがれ ボクあこがれ 底なしの慾望に飲みこまれ
自由を無くし 生きてることに 気づかないけどかまやしない

ボクハ待ツ じっと待つ 君のはにかんだ笑顔を
世界のはじっこに座り込んで
恋に落ちるということは もう少し生きたいと願うこと
誰かがノックする
気配を感じふらり立ち上がる

ここはSAIHATE HOTEL
まぶしいSAIHATE HOTEL
はかないSAIHATE HOTEL
息を殺せ


12.I AM YOUR BABY

作詞:稲葉浩志
作曲:稲葉浩志

緑に光る矢印を見つめ 汗を拭い窓を開ける
交差点を真っすぐ抜け 君のもとへ

乱暴なバイカーに注意を払い 線路の下に潜り込む
派手な落書きやり過ごし そのままゆけ

前だけを見て加速していく 異常なまでに燃えるバイタリティー
どんな弾でもよけられそうな 今

I am your baby どうにでもして 迷うことなき嵐の使者
ぷわぷわの愛が欲しくって まっしぐらに進もう
I am your baby 何が何でも 辿り着きたいと願う心
今夜はそれを愛と呼ばせてください

夕暮れ時のビジネスマンの影が癒しを求めあふれてる
にぎやかな歩道を尻目に 君のもとへ

突き当たり駅の向こう側には どこにでもつながる海
潮の香りを嗅いだら 右へ曲がれ

どうして人は生きていくのか 理由を探すのもまた人生
與えられたLife まっとうしてゆくのみ

I am your baby どうにでもして 迷うことなき嵐の使者
ぷわぷわの愛が欲しくって まっしぐらに進もう
I am your baby 笑わないで 恐れを知らぬ愚かな戦士
純な想いはいつも誰かを泣かせる

I am your baby どうにでもして 迷うことなき嵐の使者
ぷわぷわの愛が欲しくって まっしぐらに進もう
I am your baby 過ぎてゆくすべての瞬間が輝いて見える
今夜はそれを愛と呼ばせてください


13.透明人間

作詞:稲葉浩志
作曲:稲葉浩志

透明人間みたいに どこでもゆける
うらやましいだろ
教室の中でも 廊下を走っても
みんな見てないみたい

なんて自由なんだろ 波のない海

だれかぼくの名前を呼んで
だれでもかまわないよ 早く
今日はやけに暑い日だよね
喉は渇いてる
伝言はありませんか?

商店街を歩いて バスに乗りこんでも
何も起きないよ
知ってる人は何人か すれちがったけれど
見てるのはカメラだけ

ズボンのポケットの ナイフは少しひんやり

だれかぼくの名前を呼んで
だれでもかまわないよ 早く
このシャツを脱ぎ捨ててみたい
空にほうり投げたい
伝言はありませんか?

真夜中に目が覚め 天井に手をのばす

だれかぼくの名前を呼んで
だれでもかまわないよ 早く
景色はぜんぶ ゆがんでゆくよ
熱にうなされて
おかあさん
僕はあの時 光をめざして
最高の世界を夢に見ながら
せいいっぱいあなたの海を泳いだよ
そしてもうどこかに行きたい

世界よ僕の思い通りになれ
いつか僕の思い通りに 思い通りになれ


14.あの命この命

作詞:稲葉浩志
作曲:稲葉浩志

あの命この命 どちらがどれだけ重いんでしょう
何もかも 消えてゆく せめてあのぬくもりよ永遠に

36時間の手術の末に
最新の医学に救われた
一つの小さなその命に
誰もが涙を流してた

翌日 ある町に朝早く
最新のバクダンが落っこちて
あっけなく吹き飛んだ多くの命を
誰もが知らないまま時が過ぎる

あの命この命 どちらがどれだけ重いんでしょう
いつかあなたとふれあった せめてあのぬくもりよ永遠に

一歩踏み出すたびに 重いリュックが揺れ
その底にあの人の 手紙と写真
最前線(げんば)でためらうことは 許されず
こっちの愛のために あっちの愛を消す

あの命この命 どちらがどれだけ重いんでしょう
愛しいものを初めて知った せめてあのぬくもりよ永遠に

あっというまに 日が暮れる
眠れないままに 日が昇る

あの命この命 どちらがどれだけ重いんでしょう
何もかも 消えてゆく せめてあのぬくもりよ永遠に

せめてあのぬくもりよ永遠に